兼務社案内
兼務社
伊勢国一の鳥居(七里の渡し場跡)
三重県桑名市川口町
伊勢国東の玄関口に建ち、伊勢神宮の鎮座する伊勢国に最初の鳥居「伊勢国一の鳥居」といわれます。天明年間に伊勢神宮より御用材を譲り受けてより20年に1度、式年遷宮毎に建て替えられます。鳥居の御用材は外宮正殿の棟持柱、宇治橋外側に建つ鳥居として其々使用され、伊勢神宮と関係深い当神社が、遷宮毎に譲り受けることが習わしとされています。この鳥居をくぐることが、お伊勢参りの公式な順路とされています。
住吉神社
三重県桑名市大字桑名3407
御祭神
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底筒之男命
中筒之男命
表筒之男命
息長帯日売命
倉稲魂命
御神徳
海上安全・武運長久・厄除開運
桑名は古くから伊勢湾、木曽三川を利用した広域的な舟運の拠点港として「十楽の津」と呼ばれ、木材や米などの集散する自由活発な商業都市として発展してきました。ここ住吉浦は、廻船の舟溜まりで、全国から多数の廻船業者が集まっていました。これらの人達によって航海の安全を祈り、正徳五年(1715年)に摂津の国「住吉大社」より勧請してこの住吉神社が建立されました。神社前の石鳥居や石燈篭は江戸神社の材木商たちによって、狛犬は明治中頃に備前・備中や阿波の国の廻船業者たちによって寄進されたものです。
近年には西舩馬町にあった「玉重稲荷」が合祀されるなど、桑名宗社境外末社として西舩馬町が御奉仕しております。なお、平成十五年には揖斐川防潮堤が高潮対策として回収整備されたため社殿が新しく建て替えられましたが以前と同じく元旦には初日の出が鳥居の真ん中から上がることで初詣の人気スポットとなっています。さらに伊勢大橋、多度山方面の眺めは水郷桑名ならではの設計の趣があり「七里の渡し」と共に水郷めぐりの発着点としておおいに利用されています。
天武天皇社
三重県桑名市東鍋屋町89
御祭神
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天渟中原瀛真人天皇(天武天皇)
高天原広野姫天皇(持統天皇)
高市皇子
火産霊神
御神徳
勝負・事業開始・起業・土地鎮め
桑名は古くから伊勢湾、木曽三川を利用した広域的な舟運の拠点港として「十楽の天武天皇・皇后持統天皇・高市皇子を奉祀した古社で、天武天皇を主神としてお祀りしているのは全国で当社のみであります。天武天皇、壬申の乱に皇后と共に吉野より潜幸、桑名郡家に御宿泊あり、桑名を根拠地として近江軍に対せられ、高市皇子の進言により、天皇は美濃へ向はれしも皇后はそのまま当地に御逗留あり、天皇凱旋の後再び当地に還宿され、皇后と共に大和へ帰られたのであります。天武天皇の御宿りは僅かでしたが、皇后は約2ヵ月も逗留され、当地が2帝との関係浅からぬものがあって、後に至り天恩を追慕し讃仰の念より1社を創めてお祭りしたものであります。